目次ページ 前のページ 次のページ

HTML文書 作成の手引き

7. 表の作成と応用


7.1 文書の表示は表の作成が応用されている

 印刷物は、指定された用紙の領域を、種々の図形単位で埋めていく作業です。気が付かないことですが、標準的な文字並びのスタイルは、物理的には1列×複数行の表に構成されています。表の枠線(罫線)を表示していないだけです。このことを積極的に利用すると、弾力的なレイアウトで全体スタイルをデザインすることができます。筆者のHTML文書は、文書全体の大枠を、枠線を使わない<TABLE>〜</TABLE>で囲っています。行単位は<TR>であって、それを分割する単位が<TD>です。一行を二つ以上の領域に分けません。こうすることで、一行単位で背景色と文字色とを指定できますので、見出しの部分をタイトルバーのようにデザインすることができます。行の領域に書く文字並びは、パラグラフのタグ<P>を使うまでもないので、省いてあります。文字数が多くて、一行の横幅に入りきれないと、自動改行が効いて、複数文字並びが納まるように行の高さ、つまり表としての枠高さが高くなります。<TABLE>タグは、入れ子式に、<TD>枠内に使うことができます。こちらは枠線を書き、部分的に左右上下の複数セルを繋ぐこともしています。この文書で使っている表がそうです。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2011」

前のページ  次のページ