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HTML文書 作成の手引き

4. HTMLタグの意味と機能


4.2 書式全体が準拠する仕様はファイルの最初に置かれる

 ファイルが「HTML形式である」とコンピュータに知らせる記述は、ファイルの拡張子(.htm、または.html)と、ファイルの先頭にある<HTML>タグです(表2参照)。この行の前に、<!DOCTYPE …で始まる宣言文で、どのバージョンのHTMLに準拠するかの情報を記述します。これをDTD(document type definition)と言います。HTML4の場合は、

<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN">

HTML4の仕様でHTML文書を作成するとき、この情報が無くてもよいのですが、Word文書からHTML文書に変換すると、この文が自動的に入ります。ただし、Wordの新しいバージョンでは、<? …で始まる文や、開始タグ<HTML>中に属性として書くようになりました。一般のユーザは、これらの文は、おまじないとして、そのままコピーして使います。DTD違いは、モニタ画面の表示に影響することがあります。特殊な表示方法に凝らなければ、問題は起こりません。<HEAD>と</HEAD>とで囲われた文の集合(ブロック)は、管理情報です。ここでの重要な文は、文字コードの宣言です。日本語の環境は、下のように書きます。

<meta http-equiv=Content-Type content="text/html; charset=shift_jis">

この文は、無くても問題を起こしませんが、通信回線でデータが送受信されますので、稀にコード違いで表示画面の文字化けが起こることがあります。これも、おまじないとして、そのまま使います。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2011」

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