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HTML文書 作成の手引き

1. 文章原稿の作成


1.5 筆者の個人的な作業方法

 私的なことですが、ユーザが見ているPDF版のレポートは、マイクロソフト社のWordで原稿を作成した、そのままのレイアウトで変換したものです。モニタ上でのWordの作業画面を印刷レイアウトにしておいて、大体600〜800字で一段落になるように文章単位をまとめます。一ページに3〜4段落が入ります。普通の読み物に較べると、筆者の段落文字数は多い方です。段落単位の文字並びを本文と言い、行末で自動改行され、段落の区切りは改行(EnterまたはReturn)をキーインします。原稿は、思いついた構想で、ランダムに、文章単位で入力します。文字並びは、コピー切り取り貼りつけ挿入削除などで、適当な文字数で段落単位にまとめます。筆者の原稿は、内容の簡単な見出しを頭に付けますが、これは、筆者の個人的な原稿作文技法です。この見出しは、この段落の要旨です。段落単位は、作文の論理的な流れを判断して前後順を変更することもします。文書は、通常、の三段階に分けて、それぞれに見出しを付けます。段落単位に見出しを付け、これをそのまま項の見出しとするのが分かり易いのですが、複数の段落を集めて、これに項の見出しを付けることもしています。複数のを集め、その全体に、の見出しを付け、さらに節をまとめての見出しを付けます。この文字並びの約束が書式です。段落単位の文字並びが一ページに収まらず、途中から次のページに続くのは見てくれが悪くなりますので(widow, orphanの用語があります)、ページ全体の文字数を見て、文章の追加や削除を加えています。また、節の始まりが、なるべくページの先頭になるように、項の集合を調整することもしています。見開きの書物の体裁にするときは、章の始めを奇数ページにするのが決まりです。そうすると、前の章が奇数ページで終わると空白のページを挿入することになります。小部数の実用文書では、両面印刷をしないことも多いので、この決まりは採用していません。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2011」

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