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HTML文書 作成の手引き

1. 文章原稿の作成


1.4 図と表の挿入は特別な技術であること

 文書は、文章だけを扱うのが基本ですが、実用文書では図と表も必要です。これは、鉛の活字を使う編集・印刷の時代からも引き継いでいる特殊な技能が必要です。まず、図は、線図のようなイラストと写真の区別がありますが、どちらもWord上は同じ扱いです。技術文書では数式があり、これも実質的に図の扱いをします。筆者の場合には、Wordから間接的に使うマイクロソフトの数式エディタを使って作成しています。図は、作業データとしては、文字並びとは別のオブジェクト(物)の挿入扱いをします。Wordの作業画面に図を挿入するときは、GUI(graphical user interface)の環境で拡大・縮小が自由にできますので、全体のレイアウトに合わせるように寸法を調整することができます。しかし、図は左寄せ、または中央にしか置けなくて、右寄せにして左側に文字を並べるレイアウトができません。これを解決する一つの便宜的な方法が2段組みです。図の幅に制限を受けますが、ページの右側に図を置くことができます。もうひとつの解決法は、1行2列の表を使って、左枠に文字並び、右の枠に図を入れます。表の枠線(罫線;けいせん)を見えないように指定すると、図を右寄せにレイアウトできます。なお、テキストエディタは、図の挿入ができません。これがワープロとの相違です。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2011」

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