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HTML文書 作成の手引き

0. はじめに(introduction)


0.6 文書作成の三要素

 実用文書を作るときには三つの要素を考えます。文章書式体裁です。文書に作りたい目的は、それぞれです。いずれにしても、はじめに、或る出来上がりの構想があります。それは、書式(または割り付け;1ページ単位でのスタイル:*注参照)と体裁(紙質・寸法・綴じなど)についての漠然としたイメージです。普通は、何か見本があるか、大まかな執筆要綱が別にあります。より具体的には、印刷出版関係の専門知識を理解しなければなりません。例えば、A4版・10.5ポ・横書き・2段組み・1ページ25文字50行2段組み、などが意味する内容の理解です。一般の人が形式を整えた文書にしたいときは、コンピュータが利用できなければ、手書きの原稿を文書編集の専門家に依頼します。文章の量は、400字詰めの原稿用紙で何枚、のように数えます。手書きに代えて、パソコンで文章原稿を作成するようになって、完成した書式(文書スタイル)をモニタで確認することもできるようになりました。これをWYSYWIG(What You see is What You Get)と言います。日本語で言えば、「モニタで見た原寸で印刷が得られる」ことです。これは執筆者にとって便利であると思いがちです。実は、かなり専門的な印刷出版関係の知識が必要になるため、一般ユーザは、パソコンを前にして悪戦苦闘を強いられることにもなります。そこで、最低限、原稿文書だけ(テキスト)の入力作業だけで済まし、残りの作業をワープロに詳しい人に頼むという方法も利用されます。面倒な原稿準備作業の例は、図・写真・数式などの製作と貼り込みです。こちらの方も、従来は、特殊な技能集団が印刷関係者と共に協力していました。
(* style='font-size:9.0pt'>レイアウトが書式に、スタイルが体裁に当たるのですが、HTMLの用語ではスタイルを使います)
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2011」

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