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HTML文書 作成の手引き

0. はじめに(introduction)


0.1 文書は読み捨てと保存利用とがあること

インターネット時代に入って、従来は紙の印刷物として利用してきた文書が、電子化文書としてパソコンの画面でも閲覧できるようになりました。これには、著作権や出版権とからんで、新しい形のビジネスモデルの模索が始まっています。文書の利用者側(ユーザ)から見れば、私的に閲覧する新聞・雑誌、さらに手紙などは、一度読めば済む一過性の情報であることが多いので、特に必要が無ければ手元に紙の形で残す必要がありません。技術レポート・ビジネス文書に代表される実用文書は、紙の形での利用が主です。その文書作成過程にパソコンの利用が標準になりました。平行してモニタ画面上での閲覧との2本立て利用もできるようになりました。商業出版物は、大部数を販売することでビジネスとして成り立ちます。これに対して、実用文書は、ユーザが個人的なDTP(desktop publishing)作業で、見栄えのよい原稿を作成することが普通になりました。或る程度まとまった部数で、体裁のよい印刷・製本が必要であれば、専門業者に頼まなければなりません。それに拘(こだわ)らなければ、パソコン付属のプリンタを使い、ゼロックスでコピーを取り、簡単なホッチキス綴じで済ますことができます。保存については別の課題がありますが、この報文では触れません。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2011」

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