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EXCEL文書作成の手引き

0. はじめに(introduction)


0.3 実用文書の印刷では等幅フォントで充分であること

 EXCELを利用するユーザは、計算の進行をパソコンの画面に向かってインタラクティブで行うとしても、処理の結果は印刷して利用します。したがって、印刷しない部分と、する部分とを仕分けして作業をまとめます。活版並みの体裁の良い印刷を得たいときは、英文ではプロポーショナルフォントを使います。日本語の活字は全角が標準ですので、プロポーショナルフォントを使う必要度は高くありません。むしろ、数値計算の結果を印刷するとき、数字と記号位置が縦に揃う等幅フォントの方が体裁のよい印刷デザインが得られます。ただし、文字列の全体幅が幾らか広くなることに注意します。数値計算と表とを使う実用文書の作成にEXCELを使うとき、全体を通した印刷スタイルを統一する必要があります。例えば、横幅が広くなる表は、印刷用紙の印刷向きを横にしたり、縮小表示にしたり、大きな用紙を折り込む、などが混ざることを避けます。そこで、作成したい文書の統一スタイルが得られるように、あらかじめ、EXCELの作業画面を設定しておきます。これは、EXCELそのものを使う大量の知識の中、或る限られた項目を選ぶことになります。一般向けのEXCEL参考書は、「あれもできます。これもできます」のように多くの解説があります。EXCEL本体のモニタ上でのメニューバーやツールバーも、賑やかに並びます。必要な機能をセットアップすることと、その応用を解説することが、この「EXCEL文書作成の手引き」の目的です。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2011」

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