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24. 幾何の計算に使うプログラミング

24.5 Visual Basicを使うプログラミング


24.5.3 プロトタイプのフォームモジュールを作成しておくこと

図24.2 Visual Basicで作成した実行画面の一例

 科学技術関係の処理を目的としたプログラムの開発は、同じように見えても、処理の中身の違う幾つものプログラムを作成することが多くなる傾向があります。前に作成した同種のプログラムを改変することも普通です。この場合の作業の焦点は、主に標準モジュールにありますので、フォームモジュールに凝る方の労力を簡単に済ませたいところです。これを実現するアイディアは、フォームモジュールの幾つかをプロトタイプとして準備しておくことです。プロトタイプというのは、基本機能を持たせた半完成品であって、カスタム機能を追加すること、ここでは標準モジュールと組み合わせることで完成させます。Visual Basicを使う場合の、実行画面の一例を図24.2に示します。この画面は、三つの子ウインドウを使っています。左上は、システム側から、次にユーザが何をすればよいかの指示情報を表示します。左下はテキストエディタを載せた子ウインドウであって、処理結果の文字出力用です。右半分はグラフィックス出力用子ウインドウです。画面の最下段にステータスバーが設けてあり、そこの番号パネルをクリックすることで処理の選択と制御を行わせます。
2009.12 橋梁&都市PROJECT

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