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24. 幾何の計算に使うプログラミング

24.3 インタフェースの考え方


24.3.3 作業環境の道具を準備する

 俗に三種の神器と言えば、その場面で三つの必要な物を挙げるときに使います。例えば、事務処理の三種の神器と言えば、古くは「筆・こより・千枚通し」でした。現在は「ボールペン・ホッチキス・セロテープ」と言うところでしょうか。コンピュータを職業として使う環境は、装置(デバイス)として「キーボード・モニタ・プリンタ」が比喩的に言えば三種の神器相当の道具です。道具との付き合い方を言う英語に、human-machine-interfaceまたはman-machine-interfaceがあります。これは、ユーザインタフェース(user-interface)と使う方が一般化しました。扱い易いか、面倒であるかの程度を、日本語では使い勝手の良し悪しで言います。英語ではworkabilityの用語があります。これは、作業性が当たると思います。コンクリート技術の分野で眼にするこの用語は、日本語に訳し難いこともあって、カタカナ語のワーカビリチーを当てましたが、あまり評判は良くありませんでした。手を掛けない使い方ができることを自動化・機械化などと言います。この日本語の意義には、人に仕事をしてもらう意味はありません。人との付き合いの方はhuman communicationです。コンピュータ化と言うときは、自動化の意味合いを持ちます。しかし、コンピュータを擬人化し、コンピュータに仕事を覚えてもらう前段階がありますので、ここにユーザインタフェースが関連を持ちます。
2009.12 橋梁&都市PROJECT

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