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23 道具としてのコンピュータ

23.4 基本的な技能


23.4.4 オブジェクトを使う基本技能があること

 GUIの環境で使うパソコンのモニタ画面は、DOS時代のモニタ画面を単位化した複数のウインドウの図柄に表示して擬似的な装置を表します。ウインドウは通称です。英語ではWindowsがマイクロソフト社の登録商標に使いますし、グラフィックスの用語でも使いますので、プログラミングではform(フォーム)と使い、オブジェクト扱いをします。フォームの外形全体は、最上段にタイトルバー、その下にメニューバーが付くのが基本デザインです。プログラムの終了に使う、閉じるボックス×が右上にあるのがWindowsのOSの標準形ですが、Mac系では左上に配置されています。フォームの大きさ、位置の変更などの操作は、基本技能として覚えます。マウスを使う操作が普通になりましたが、マウス無しでも、キーボードからの入力ですべての基本制御ができるようにWindowsシステムが設計されています。プロ級の英文タイピストがワープロ(ワードプロセッサ)を使うとき、キーボードとマウスとを切り替えて使うと作業性が落ちることを嫌い、すべてキー操作だけで済ませます。そのときの操作がショートカットキーの使い方です。これは、マイコン制御のワードプロセッサを扱っていた時代からの伝統的な技能です。最も標準的な使い方は、Ctrlキーを押しながらA,Z,X,C,Vを打つことです。機能は「すべてを選択・取り消し・カット・コピー・ペースト」です。一度覚えると済む知識ですが、参考書を読むよりも、手ほどきを受ける機会を持つのが早道です。技術教育は、文書だけでなく、マンツーマンで伝える環境があるのが良いのです。
2009.11 橋梁&都市PROJECT

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