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23 道具としてのコンピュータ

23.2 用語の知識


23.2.1 用語の辞書が必要であること

 コンピュータ技術は、アメリカ主導で開発されてきましたので、パソコン(パーソナルコンピュータ:personal computer, PC)を利用したいとき、説明には英語(米語の方)に原点のある用語であふれます。日本語に翻訳できない用語は、カタカナ語で使うほかありません。さらに、それを省略した用語もあふれています(上のパソコンなど)。用語の種類は、二つあります。一つは、普通に理解できる日常用語、もう一つが、専門用語であって、特別な意義付けと使い方がありますので、専門の環境ごとに覚えます。専門用語と言うと、学術的な用語を想定しますが、くだけて言えば業界用語ですので、自分流の用語を主張して妥協が得られないことも起こります。狭い社会で使う隠語もあり、それがいつの間にか広まった言葉もあります。学生用語は奇妙な造語を使って仲間内だけで会話を楽しむこともします。英語にも、特殊な用語があります。まとめて方言(dialect)と言います。英語の環境ではありふれた日常用語であっても、日本語に適当な訳語がなくてカタカナ語で使うと、とたんに、理解ができない専門用語の顔を持つことがあります。後で説明するオブジェクトが一つの例です。英語の場合には、PCのような頭字語(acronym)に詰める表現も使いますので、どこかに説明が無ければ英語圏の環境の人であっても理解できません。つまり、コンピュータの勉強は、言葉の勉強に始まりますので、何がしかの辞書は、必須の参考書です。特に、英語版の辞書を備えることを薦めます。しかし、辞書も、必ずしも信用が置けるとは限らないので、困ることも起こります。
2009.11 橋梁&都市PROJECT

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