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21. 代数学的図形の計量と作図

21.3 図形のコピー


21.3.4 NC工作機械開発への過程

 工業の工作機械の代表が旋盤・ボール盤・フライス盤です。ならい旋盤・ならいボール盤・ならいフライス盤は、機械の方で型をなぞって工具の方を動かし、半自動的に成品に加工するコピー機械と言えます。工具の動きなどを数値(デジタル)で制御できるように工夫を加えることを数値制御(Numerical Control)と言いますので、こちらをNC工作機械と総称しています。型に当たるものをデジタルデータで置き換えたものです。そうすると、何がしかのコンピュータを組み込んで、プログラムで制御することができるようになりました。ロボット工作機械がNC工作機械の発展した形です。また、用語もNCに代えてCAMが使われるようになりました。コンピュータの電子的動作はデリケートです。工場はかなりの大電力を使うスイッチ回路があって、これが電気的な雑音を発生しますので、初期のNC工作機械は、コンピュータが誤動作する障害に悩ませられました。
2009.9 橋梁&都市PROJECT

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