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21. 代数学的図形の計量と作図

21.2 代数学的な図形


21.2.5 モニタの利用範囲が広がったこと

図21.3 振動波形のグラフ作図例
 時系列データをロール状の写真感光紙に描き出す巻物状のグラフ表示に代えて、コンピュータのモニタ画面に折り返し形式でグラフ化することが便利になりました。時系列の事象は、必ずしもすべてグラフに描くまでもないことが多いので、紙などの資源を必要としない、一過性のモニタ表示で役に立ちます。必要に応じてモニタ画面のハードコピーも得られます。したがって、レコーダと作図装置(グラフィックス装置)との垣根が無くなり、解析作業の結果をグラフに描く装置としても、モニタが使われるようになりました(図21.3)。実は、コンピュータを事務処理に使う分野では、以前からビジネスグラフと総称する作図のソフトウエアが利用されていました。このツールは、統計処理の結果を、折れ線グラフ・円グラフ・棒グラフなどで表示するツールです。MS-EXCELは、事務処理の計算を指向した表計算ソフトです。この付属のツールでビジネスグラフが便利に利用できます。数学関数の図形作画の要望に較べれば、定型化したグラフしか描けませんが、科学技術計算の結果を体裁よく作図する場合にも手軽に応用できますので、科学技術計算での利用も増えました。
2009.9 橋梁&都市PROJECT

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