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21. 代数学的図形の計量と作図

21.2 代数学的な図形


21.2.4 デジタルカメラを使ったデジタイザ

 電気機械式の計測装置から出力される時系列のデータは、電圧のようなアナログ信号ですので、ビット並びのデータに変換する電子的な装置(ADC: Aanlog to Digital Converter)を使い、デジタルデータとして記録できるようになりました。巻紙状に描き出すオシログラムから、連続的に波形を読み取るデジタイザは必要ではなくなりました。しかし、古い波形記録を解析に載せたいときは、二次元のデジタイザとして、デジタルカメラかスキャナが利用できるようになりました。時系列データの波形は、図形としての読み取り精度について神経質に考えなければ、デジタル画像処理を使って波形の外形線を時系列データとして取り出すことができます。この処理の効率を上げるため、波形の下半分を黒く塗り潰す、などの方法を取ることもします。しかし、複数の波形が並ぶオシログラムの波形解析の自動化は難しく、何らかの手作業をしなければ、質のよいデータが得られません。手作業には、コンピュータのモニタ画面を便利に使うことができるようになりました。GUIの環境では、画面上のカーソルの位置を移動させて、平面座標のデジタイザと作図装置の機能を同じ画面で使うことができるようになりました(第18章参照)。
2009.9 橋梁&都市PROJECT

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