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18. 平面図形諸量の合成

18.1 図形構成の手順


18.1.3 面積計算に使う図形は干渉処理で合成する

 面積を求める目的で図形を扱うときの線図形は、外形を定義するデータの集合です。図形の内部に穴がある場合は、穴の位置に実体があるのではなく、何も無いことの情報が必要です。ペイント方式の作図ソフトは、閉じた領域に、見かけ上の穴空き図形を描くことができます。この方法は、既に描いてある領域の上に背景色で穴図形を上書きする方法で作図しますので、穴を表す特別な情報を使いません。面積を求める目的の作図の場合には、通常は足し算の考えで図を合成し、穴の部分は引き算に相当する処理をします。しかし、この処理は代数的な足し算・引き算とは異なります。足し算をする個所は、重なりの一方の共通部分を外すように、また引き算の場合は共通部分だけを引き算の対象にしなければなりません。この処理は論理和と論理積の考え方を応用しますので、GEOMAP(第6章)では干渉処理として説明しました。
2009.6 橋梁&都市PROJECT

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