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17. 図形の諸量

17.4 主軸の計算


17.4.3 固有ベクトルに幾何学的な意味付けをして定義すること

 固有ベクトルと固有値を数値計算で求める方法は種々あって、線形代数の参考書で調べることができます。数値計算に使うプログラミングも紹介されています。しかし、その解のまとめ方は、固有値の大きい順に1,2,3と並べ直しますし、ベクトルの向きについても深く吟味をしません。固有ベクトルは、向きを逆に約束しても本質的な性質は変わりません。図形の主軸を求めるときは、元の座標軸(x,y,z)から、45度以内の角度で振って新しい座標軸方向(x’,y’,z’)軸の向きを表すように、固有ベクトルu, v, wの向きを決めます。そうすると、固有値は必ずしも大きい順には並びません。
2009.5 橋梁&都市PROJECT

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