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15. 隠れ面と隠れ線処理

15.1 装置に依存する処理


15.1.3 モニタへの表示原理はやや特殊であること

 モニタの解像度を、例えば640×480のように言うことは、画面がこの数の画素(ピクセル)で覆われていることを意味します。デジタルカメラは、逆向きに映像をCCD素子で受け取りますが、こちらの表し方は全画素数で言う習慣になっていて、例えば、30万画素、などと言います。色データとして、ピクセル単位に、例えば16ビット(2バイト)で情報を割り当てますと、一画面全体のデータを保存するには310KBのメモリ領域を別に必要とします。解像度の高いモニタではメガ単位のメモリが必要です。複数の画面を切り替えて利用できるように、内部的に複数のバッファーを持たせます。この領域は、主メモリとは別になっていて、コンピュータ側から画像データを書き込み(出力し)ます。バッファーのデータは、高速でモニタに繰り返して送りますので動的な画像も表示できます。そして、このバッファーのデータを、まとめて(ページ単位で)ドットイメージとして出力する先がレーザプリンタやインクジェットプリンタです。数行程度の印刷や小範囲の画像を印刷して見たいとしても、一ページ単位の完成原稿のレイアウトで出力します。つまり、データは、モニタ・プリンタ・プロッタとでは扱いが異なりますので、グラフィックスソフトウエアでも処理の方法が微妙に異なります。
2009.3 橋梁&都市PROJECT

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