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12. 積み木モデルでの面の干渉

12.3 面を周回する辺構造の調整


12.3.3 交差線のデータがあるとき

 二つの多面体の干渉処理で、交差線のデータがあるときは、面を周回する頂点と辺の並びが変わることを意味します。交差線の左右に使われなかった面は、データ構造の変更がありません。前の第11章では、元の多面体の辺が各所で、新しく頂点セルを追加して辺を分割しました。しかし、面が接触する場合には、元の辺が部分的または全部が交差線と重複しますので、重複する部分の元の辺を削除します。また、頂点も重複していることがありますので、これも一つの頂点セルにまとめます。交差線が求まっても、それが同一平面で繋がる場合があります。図12.1の角柱の側面がそうです。この場合には、二面をまとめて一つの面セルにまとめると共に、交差線そのものも削除します。そうしておいて、干渉が生じた面についてだけループを再構築します。これには、辺ループ作業用セルをループごとに一つ作り、仮のリンク構造(ITABLの名前を付けました)に構成しておきます。これに、「ループの一つの辺セルへのポインタ・ループを周回する頂点の中で最も外側に来る頂点セルへのポインタ・このループが外周か穴かの区別をする情報・このループを囲う枠の寸法」を含ませます。この作業で、ループに構成できなかった辺は削除します。またループ構成ができなかった面セルも削除します。
2008.12 橋梁&都市PROJECT

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