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12. 積み木モデルでの面の干渉

12.1 辺を共有する面の接触


12.1.1 現実的な合成方法をモデル化する

図12.1 積み木細工を考えると面と辺の接触が普通に見られる
 単純な形状の材料から複雑な形状に組み上げることは、おもちゃの積み木細工で見るように、現実にはごく普通の造形方法です。前章で解説した干渉の方が、実は全く非現実的な処理です。図12.1は、三つの直方体と一つの三角柱を組み合わせた造形です。この形状を例図に使った解説は、今までの章でたびたび引用してきました。単純な材料から、この形状に一体化させる論理処理は、かなり面倒なプログラミングが必要です。前章と同じ様に二面の干渉処理を応用します。しかし、前章で扱った二面の交差から見れば、非常に例外的な判定を使います。それは、「面が接触する・辺が相手側の面に載る・辺と辺とが部分的または全部重なる・同じ平面に向きが揃ってつながる」などの特別な条件に対応しなければならないからです。
2008.12 橋梁&都市PROJECT

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