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10. 幾何モデルのデータ構造の概説

10.2 リストの意味


10.2.7 リストセルは最長バイト数を使う変数の集合で設計する

 一単位のリストセルの寸法は、そこに記録させたい変数の個数を幾つ考えるか、で決めます。幾何モデルのデータを扱うときは、実数8個を入れるとして、リストセルは二次元の配列を宣言します。プログラミング言語にFORTRANを使うとき、A(8,n)の形の配列で宣言します。nの大きさは、プログラムの実行時にどれだけのメモリが利用できるかを勘案して決めます。16ビットのプロセッサを使うパソコンでは、一続きで利用できるメモリの利用単位に64KBの制限がありました。4バイト長の実数8個でリストセルの寸法を設計すると、最大2K個のリストセルしか利用できませんでした。32ビットのプロセッサが利用できるメインフレームでは、64KBの制限がありません。32ビットのプロセッサのパソコンが利用できるようになって、この制限から開放されるようになりました。リストセルの使い方も、8バイト長の倍精度実数8個で1単位のリストセルが設計できるようになりました(表10.1、表10.2は、4バイト長を実数単位とした場合の説明図です)。
2008.10 橋梁&都市PROJECT

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