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10. 幾何モデルのデータ構造の概説

10.2 リストの意味


10.2.2 配列の寸法と基底番号を理解しておく

 コンピュータのプログラミング言語では、変数の集合を保存する配列の定義が、必ず、決められています。単に配列と言うときは一次元の並びを指します。プログラミング上の宣言の書式は、一般的にはA(n)の形です。C言語ではブラケット[]を使ってA[n]と書きます。単純な括弧( )は多目的に利用されますので、ブラケットを使うと、配列であることを区別する便利さがあります。配列は、最初に寸法nを決めて宣言し、利用するとき、配列内の位置を添え字(index)で指定します。常識的に考えると、添え字は、1から始める昇順の数ですが、C言語では、コンピュータの都合に合わせるために0から始めます。配列の先頭番号のことを、配列の基底(base)と言います。基底が0か1かの違いは一般のユーザにはあまり関係がありません。しかし、数表を扱うとき、0番目の成分と言う表現は使いません。そのため、プログラミングのときに配列の位置番号を間違えることがあります。配列の寸法数値と、配列の終の位置を示す添え字とが同じ数値でないからです。
2008.10 橋梁&都市PROJECT

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