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10. 幾何モデルのデータ構造の概説

10.2 リストの意味


10.2.1 表を扱うときの呼び方

 英語からカタカナ語になったリスト(list)は、一覧や目次のように、眼に見える表の形に整理した全体を意味します。コンピュータの用語では、メモリの中に作成された抽象的なデータの並びもリストと呼びます。データの入れ物は、プログラミング言語では配列(array)と使いますが、中身の方に視点を置くときにデータリストまたは単にリストと使います。コンピュータのプログラム文は、一般に一行の文字数を多く使いませんので、文単位で改行して印刷します。つまり、これがプログラムリストです。EXCELのデータをモニタ画面で見るときも、また印刷するときも表(リスト)になっていますが、ファイルに保存するときは、行単位のデータ集合のリストです。リストの編集では、行を単位として、追加・削除・修正の処理が必須です。また、何かのキーを手掛かりにした検索や並べ換え処理が必要です。逆に言うと、このような処理を前提としたデータ集合がリストであって、これらの処理全体を総称してリスト処理と言います。検索を目的としたリストには、データベースの用語を当てることが多くなりました。
2008.10 橋梁&都市PROJECT

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