目次ページ  前ページ  次ページ

8. 二直線の交点計算と応用

8.4 ハッチングの作図技法


8.4.1 領域を区別するために使う

 製図は、物の形を表すための作図技法ですので、対象物の外形などを線図で描きます。図面を複写して利用することやマイクロフイルムに撮影して管理することを考えて、色によって線種を区別することをしません。そうすると、或る領域が外形であるか、穴であるかの区別をするための約束が別に必要です。領域の種類を区別する一つの方法は、線の太さ・線種・線の傾き、線の間隔などを変えたハッチング(hatching)を描き込みます。コンピュータグラフィックスでは、色違い、または同色ならばコントラストレベルを変えて領域を塗り潰す(painting)方法が使えます。この場合は、逆に、外形線の方を線図(line drawing)で描く必要があります。つまり、外形線の作図と、領域を表す作図技法とは独立したソフトウエアを構成し、後者の方がやや面倒です。PBASIC+GEOMAPでは、線図による描画だけの作図コマンドしか用意していませんので、応用作図としてハッチングのコマンド(HATCHR,HATCHC)を用意しました。
2008.8 橋梁&都市PROJECT

前ページ  次ページ