目次ページ  前ページ  次ページ

7. コンピュータグラフィックスの基礎

7.4 作図装置の制御


7.4.2 デバイスドライバ

 プリンタ・プロッタ・モニタは、コンピュータ本体から見れば外部装置です。デスクトップ型のパソコンは、大きな画面寸法のモニタが外部装置であることは分かると思います。ラップトップ型やモバイル型は、モニタとキーボードも一体になっていても、ソフトウエア的には外部装置です。外部装置は、それを制御する固有の命令セットで動作させます。ユーザのプログラムから、直接この命令セットを使うようにすると、装置を取り替えるたびに命令セットを書き直さなければなりません。この面倒さを避けるため、ユーザプログラムと装置との間にデバイスドライバを介在させます。デバイスドライバはソフトウエアです。これは、その外部装置のメーカが用意し、パソコンのOSがユーザプログラムの命令セットをデバイスドライバに伝えることで外部装置が動きます。Windowsの場合、モニタに表示する作図命令のセットはWindows Graphics API(サブルーチンのライブラリ)として別に組み込み、そこからモニタ用のデバイスドライバを、間接的に呼んでいます。このデバイスドライバはユーザが意識しないように内部的にWindowsが持っています。これは、切り替えができます。コントロールパネルで、モニタの解像度を変更できるようになっているのがそうです。
2008.7 橋梁&都市PROJECT

前ページ  次ページ