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6. 幾何モデリングの序章

6.3 幾何モデルの作成


6.3.8  最初から平面図形モデルを作成する

 図6.1の投影図を作成する方法は、単純に線図を組み合わせるだけで描くことができます。一般的な作図のソフトウエアは、幾何モデルの考え方を使いませんので、線の交差があっても頓着しません。切り紙モデルは周を一周する一筆書きの辺で構成します。例えば星型では一筆書きで描くことができますが、線の交差がありますので、平面図形モデルとしてのデータ構造は不完全になります。眼で図形を見れば、データ構造の間違いは直ぐに分かりますが、眼の無いコンピュータがこの不備を指摘するように検査のルーチンを組み込むことはかなり面倒です。したがって、平面図形モデルを作成する場合にも、基本図形(プリミティブ)を用意しておいて、切り取り・貼りあわせ、などの加工をする方法を薦めます。
2008.6 橋梁&都市PROJECT

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