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2. 図形要素の代数的表現

2.5 行列を図で表示する方法


2.5.2 二次元配列を利用するときに留意すること

 コンピュータのメモリは一次元の並びですので、例えば3次元のベクトルを何個か続けて記録させるときは、連続した3個単位で実数並びを区切ります。これをプログラミング言語の二次元の配列で用意するとき、配列の宣言方法と関連を持ちます。Fortran, Visual Basicでの配列宣言記法で、例えばA(3,5)とするときは、3個単位に区切った数の塊が5個連続するようにメモリが割り当てられます。行列の成分を用紙に書き出すときは、成分を3行5列に表示しますので、成分数3の縦ベクトルが横に5個並んだとして行列を理解します。ところが、C/C++言語の約束では、A[5][3]のように書かなければなりません。この表記方法は、列数・行数の語順です。このような知識は、行列の成分並びから、部分的にベクトルを取り出すときに必要です。
2008.2 橋梁&都市PROJECT

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