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2. 図形要素の代数的表現

2.2 点とベクトル


2.2.4 幾何で扱うマトリックスはベクトルの集合とする

 幾何ベクトルの算法に便宜的に使われるマトリックスも、抽象化した代数学的な数学量ではなく、図形的に理解できる具体性があるのが望まれます。座標変換は代数学的にはマトリックスを使う演算です。座標系の約束は、原点の位置、座標軸の方向を示すベクトルで定義することができますので、このベクトルの集合で座標変換のマトリックスを表すことにします。これが表2.1にある二次元・三次元の変換行列の中身です。ベクトルは線分として描くことができますので、この変換行列も、成分ベクトルを図形要素としての扱いができて、さらに型として扱うところまで、考え方を拡張することにしました。
2008.2 橋梁&都市PROJECT

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