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11. グラフィックス言語の解説

11.1 設計と製図


11.1.3 コンピュータを図工に見立てる

 コンピュータグラフィックスには、作図装置(デバイス)が必要です。装置をコンピュータで物理的に制御するときに、グラフィックス言語を必要とします。これは、コンピュータを擬人化した図工として、その人に語り掛ける言語構造として工夫されています。その言語またはそれを使ったプログラミングをファイルに記録して保存しておけば、図をいつでも正確に再現できます。修正もできるようにしておけば、設計作業全体の合理化に繋がります。このデータファイルの方をグラフィックスのメタファイル(metafile)と言います。図の再現には専用のソフトが必要です。この処理は専門性が高いので、一般の人が眼にすることが少ないのですが、コンピュータグラフィックス技術の本流です。カラーのグラフィックスモニタの性能が向上すると共に、モニタをキャンバス代わりに使う対話型の作画技法も開発されてきました。また、ハードコピーを作ることが目的ではなく、テレビで見せるような図の使い方が普及してきました。世間的にはこちらの方に興味が集まっています。
2010.11 橋梁&都市PROJECT

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