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10. データベース言語SQLの解説

10.2 問い合わせの儀式


10.2.8 目的語は検索対象のキーワードです

 データベースを利用するユーザは、検索語(キーワード)の入力が要請されます。登録されているキーワードと一致する正確な綴りを使うことが要請されるのですが、実際にはかなり厳しい条件になりますので、部分的に一致する文字並びを使う方法が工夫されています。トランプゲームのワイルドカード(wildcard character)、通称で言うババを使う方法がそうです。規格の用語ではLIKE演算子と言います。複数のキーワードの組み合わせるときは、(AND,OR,NOT)を組み合わせた論理式の形を使います。補語は、検索範囲を指定する句または文の集合です。ここには、前置詞が使われます。外国人にとって日本語の助詞である「がのにを」の正しい使い方が難しいのと同じで、日本人にとって英語の前置詞の使い方に悩まされます。動詞と組み合わせて意味を限定する使い方を句動詞(phrasal verb)と言います。動詞が省略されて前置詞だけで使う代表的なものに"for"があります。「for next文」は繰り返し制御に普通に使うキーワードです。これは、動詞の「do for …」または「do loop for …」などが元になった使い方です。前置詞"for"に範囲の意義がありますので、英米人には他動詞doを省くことに違和感を持たないようです。
2010.10 橋梁&都市PROJECT

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