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10. データベース言語SQLの解説

10.2 問い合わせの儀式


10.2.7 一般ユーザにはデータベースを読み取り専用で使わせる

 データ操作言語DMLの方は、データベースのファイルデータを直接読み書きする処理用の構文です。動詞の意義を持つ予約語で主要なものは、次の4つ;INSERT, UPDATE, DELETE, SELECTです。最初の3つは、ファイル内容の書き換えを伴いますので、ビジネスモデルのデータベースで必要です。しかし、図書文献のデータベースの場合には、一般ユーザには閲覧だけの使い方をしか許さないように制限し、データの追加や変更は、権限を持った責任者だけが当たるようにします。つまり、SELECTで始まる文だけが問い合わせ処理の骨格です。SELECTは他動詞ですので、目的語(を)の他に、条件を補う補語的な句が必要です。規格の英語は、文法用語のpredicateであって日本語では術語と当てています。英語の構文では、主に前置詞を使う句と、大小比較、論理演算に関係する形容詞的な関係を表す記号も含めています。
2010.10 橋梁&都市PROJECT

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