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10. データベース言語SQLの解説

10.1 データベースの概念の変化


10.1.6 個人の閉鎖的利用を考えたソフトもあること

 データベースは、個人が閉鎖的に利用するものではありません。データファイルの構築・管理・利用は、別々の人が当たることを考えて計画します。しかし、個人的な利用目的でデータベース的な扱いをすることはパソコンの環境では普通です。ファイル名の検索や、ワープロソフトの編集メニューには文字検索機能があるのがそうです。データベースの開発のデザイン段階では、プロトタイプ的なデータベースシステムを、個人的な環境で構築することから始めます。このときのツールとして、原初的にはテキストエディタなどで作成する文字並びの集合データを使います。この発展として、EXCEL(1985発表)が、また、パソコンが高機能化したことでACCESS(1992発表)が利用できるようになりました。パソコンを使う程度の一般的なユーザがデータベース的な利用をしたい希望が多いのは、住所録などを作成して宛名書きに利用することです。比較的使い易いソフトが市販されています。中程度の図書館の図書管理にも、使い勝手のよい市販のデータベースソフトが見つかります。この作業で必要になるのは文字探索に使うキーワードですが、特にシソーラスを意識するまでもありません。
2010.10 橋梁&都市PROJECT

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