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10. 幾何モデルのデータ構造の概説

10.1 文書にするときの書式


10.1.1 データ集合と捉えるようになったこと

 用語としてのデータベースは、当初、図書や文献の所在情報をまとめて、管理と検索の目的で使われたのが始まりです(第9章参照)。データ集合を検索して取り出し、モニタ画面で見たり、それを印刷したりして視覚的に表すときは、普通、表の形にします。具体的にはEXCELを使う場面を考えるのがよいでしょう。その発展として、表の形にして整理できるデータの集合(セット:data set)があるとき、その管理にデータベース技術を応用するように進化してきました。こちらの技術は、図書や文献の管理を目的とする使い方と少し違う、ビジネスモデルなどに応用しますので、第二世代のデータベースと言うことにします。どちらの場合も、データベースを個人が閉鎖的に使うのではなく、複数のユーザが独立に利用できる環境(environment)に構成することが特徴です。データベースの内容を、ユーザが閲覧だけに使う場合を第一世代型とすると、ビジネスモデルで使うデータベースは、ユーザがデータを直接扱うことを許し、データ内容が変化していくことを考えます。項目によっては、勝手に変更できないように管理(management)を考えることが、データベースの利用技術を複雑にしている原因です。
2010.10 橋梁&都市PROJECT

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