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9. データベースと文字処理

9.4 プログラミングする前の予備知識


9.4.4 プログラミング言語の拡張が図られたこと

 Visual Basic(VB)は、従来の方法でプログラミングする、いわゆるBasic流言語のソースコードの標準モジュールと、オブジェクトを扱うソースコードをフォームモジュールとして別に追加する構成に変わりました。他のプログラミング言語もオブジェクト指向を取り入れるようになりましたが、モジュールを別にするVBの言語設計の方が理解し易いでしょう。これによって、単純なインタフェースはフォームモジュールの作成だけで済むようになりました。ACCESSやEXCELには、フォームモジュールの簡易版が内部的にプログラミングできるようになっています。これにVBAの機能を追加すれば、かなりの応用ができます。しかし、VBAを使いこなすには、ACCESSの使い方を覚えると同時に、Visual Basicのプログラミングを理解しておかなければなりません。これは、一般ユーザが、自前でデータベースを作成して利用する目的に向かうとき、道草的に見える勉強を強いられることになります。VBAをコンパイルして実行形式で組み込んだ小単位のプログラムがマクロです。他のプログラマが作成したバージョンでは、ソースコードが眼に見えない形で組み込まれることがあって、ハッカーが悪さを仕組むことにも使われる危険をはらみます。
2010.9 橋梁&都市PROJECT

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