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9. データベースと文字処理

9.4 プログラミングする前の予備知識


9.4.3 ユーザインタフェースはオブジェクト指向プログラミングで作成する

 コンピュータが開発された初期の頃は、ユーザインタフェースの考え方が未成熟でした。ユーザとコンピュータとの接点(インタフェース)は、プログラム文の中のRead文とWrite文で代表されます。SQLも、このインタフェース用言語です。パソコンは、計算機械の概念を越えて、一種の擬似的な装置(シミュレータ)の使い方が普通になりました。対象物(オブジェクト)の概念を広く使います。データベースを扱うACCESSやEXCELなどは、他のソフトウエアから利用の対象(オブジェクト)として考えて、そのデータを利用する技術が開発されてきました。これをOLE(Object Linking and Embedding)と言います。データベース本体も、文書レコードだけでなく、映像、音声なども扱うので、これをオブジェクトと総括し、これらを扱うデータベースを、オブジェクト指向データベース(Object-Oriented Database)と言います。ACCESSのユーザインタフェースは、フォーム、ボタン、ラベルなどを使うます。これもオブジェクトというので、混乱します。インタフェース用のオブジェクト用に、基本的な操作用フォームと、VBA(Visual Basic for Applications)が組み込まれていますが、これはVisual Basic 6.0 (VB6)の簡易版です。したがって、逆に、VB6でプログラミングしてACCESSをOLEとして利用する方法があります。これもオブジェクト指向プログラミングです。
2010.9 橋梁&都市PROJECT

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