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7. 外国語としてのプログラミング言語

7.5 形容詞の扱いが必要になったこと


7.5.2 オブジェクトの定義と宣言の儀式がある

 基本的なオブジェクトの図柄は、システムの画面でも使いますので、オペレーティングシステムが標準として定義を持っています。特殊なオブジェクトは、別のライブラリにまとめてありますので、フォームモジュールの中で、それを選択する宣言をします。オブジェクトの定義は、図形としてのデータではなく、文字並びで記述されています。オブジェクトを利用するには、専門的で複雑なプログラミングをして宣言しなければなりません。一般ユーザにはかなりの負担ですので、作業を便利にするツールが統合開発環境としてベンダーが用意しています。Visual Basicでは、フォームモジュールの作成はGUIの環境で行うことができます。このとき、特殊オブジェクトのライブラリからの参照方法、オブジェクトの宣言方法のソースコードは、裏で自動的にフォームモジュールに書きこまれ、ユーザからは直接見えないようになっています。最も基本的な図柄は、ディスプレイ装置そのものを擬似的に表示する「物」であって、通称でウインドウと言う枠図形です。プログラミングの用語では、普通名詞扱いをするフォーム(form)と使います。モニタ上に複数のフォームを表示できますが、考え方は、大小種々のキャラクタディスプレイ、グラフィックスディスプレイを表示していると考えます。フォームは種々のデザインの図柄を表示する入れ物です。マウス操作に反応する機能を持つ個別の図柄も通称はオブジェクトとくくりますが、普通名詞でコントロールまたはコンポーネントと当てています。さらに、機能の特徴を具体的に表す、データ型名に相当する名前が定義されています。ラベル、ボタン、ピクチャーボックス、テキストボックスなどがそうです。プログラマ側では、個別に固有名をつけて宣言した上で、プログラムの中で参照します。
2010.7 橋梁&都市PROJECT

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