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7. 外国語としてのプログラミング言語

7.3 動詞の意義と使われ方


7.3.4 コマンドやステートメントの集合をファイル化する

 コマンドやステートメントを実行する環境は、文字列を解読して、内部データに変換してから所定の処理単位に制御を渡す文字処理プログラムを、内部的に持っています。これをインタプリタ(command interpreter)と言います。8ビットのマイクロコンピュータ(マイコン)に搭載されていたBASICインタプリタは、使い勝手が良かったので、結果的にマイコンの爆発的な普及からパソコンの大衆化へと発展した歴史になりました。インタプリタ形式のプログラムは、対話的(interactive)に利用できる即応性が便利ですが、HELPの機能が使えない環境であった時代は、コマンドを忘れたユーザが、キーボードとモニタを前にして立ち往生することがありました。そこで、コマンド文字並びの集合を、別作業でテキストファイルに作成しておいて、このファイルをコンピュータに読ませ、まとめて実行させる方法も使います。このファイルをバッチファイル(batch file)と言います。大元のオペレーティングシステムの環境にあるとき、実行形式のプログラムファイルの拡張子は(.exe)です。拡張子に(.bat)が付いたバッチファイルは、これも実行プログラムファイルであるとシステムが認識します。この中身は、複数のプログラム単位をさらに集めたプログラム(集合)の性格がありますので、メタプログラムと言うことができます。
2010.7 橋梁&都市PROJECT

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