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7. 外国語としてのプログラミング言語

7.1 英語の常識が必要


7.1.3 メタ言語(meta-language)

 メタ言語(meta-language)と言う用語があります。「言語を作る言語」という意味です。プログラミング言語のメタ言語は、日本人から見れば英語です。一つのプログラミング言語を覚えると、他の言語は全く別言語として覚えなければならないと感じます。しかし、英語の環境では、方言違いと理解しますので、表現違いの書き方が混在していても、定義に矛盾しなければこだわりません。種類の違う言語は、利用目的に合わせて実質で使い分けます。バージョンの改定や、グラフィックス言語などの機能の追加に伴って、言葉の種類が増えて行きます。言語の提案者は個性を主張する傾向がありますので、言い換え版も増えます。そうすると、標準化した言語を決めたいとする動きになります。さらに、主導権を握るための水面下の闘いが起こります。日本語の環境では、或る一つのプログラミング言語にマニアックに執着するプログラマが出る傾向があります。劣勢側に与する(くみする)破目になると、不便を強いられます。こちらは、或る程度の知識を持ったプログラマが味わう混乱です。
2010.7 橋梁&都市PROJECT

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