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6. 文書の作成技術

6.4 書式


6.4.4 広義の書式には文章の文体も含めます

 書式には、文章の項目構成、つまり、章・節・項の番号付け、の約束も含みます。作文教育で「起承転結」の構成を法則のように主張するのを見受けます。これは、段落の論理的な構成方法と内容とを関連させた規則と解釈するとよいでしょう。文書全体は、頭に置く項目(目次、前書きなど)と、終わりに置く項目(後書き、索引など)が別にあります。ページの付け方は、本文とは別にするのが原則です。体裁と関係しますが、表紙・裏表紙を別用紙、別ページにする場合と、しない場合とがあります。小ページ数のレポートは、全体を通したページ番号を付けます。雑誌と単行本の区別は、雑誌扱いをする場合、表紙からページ番号を始めます。使用する文字の種類が違うとき、例えば、英語版と日本語版の区別は書式の違いとします。書式には、文体も含めます。口語体・文語体、「です・ます調」「である調」などの選択の幅があります。英語では米国英語か英国英語の違いも、単語のスペル違いがありますので、書式の問題とします。
2010.6 橋梁&都市PROJECT

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