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6. 文書の作成技術

6.3 文章の書き方


6.3.2 文単位での物理的な構成を理解する

 文章の最小単位を、主語と述語の対で作る文とします。これを細かく見ると、句で区切り、さらに品詞に分け、最小単位が文字です。文の集め方で見ると、集合の大きい順に章・節・項でグループ分けをします。文の文字並びは連続させます。用紙幅(縦書きならば用紙高さ)がありますので、入りきらないときに次の行に続けます。眼には改行ですが、論理的には文字並びは連続です。最小の文単位集合を段落(paragraph)と言い、眼で見て切れ目が分かるようにします。普通は、行を新しくして(改行)、その書き出しを一文字空けます(indent: インデント)。縦書き時代の用語が字下げです。インデントしない場合には、空白行を入れます。段落の集合で項を立て、項の集合を節、節の集合を章、章の集合で1単位の文書とします。論文やレポートでは、章・節・項に番号を付け、見出しを付けます。手紙などは、見出しや番号をつけませんが、段落の考え方を基本に踏まえます。段落単位で、一つの主張をまとめます。その要点を見出しにできると、全体の文集合の見通しに役立ちます。筆者の作文の物理的な構成では、段落単位は見出しを付けてありますが、1段落で1項としてあって、項番号を省いています。ただし、インターネット版では項番号をつけてあります。筆者の書く1段落の文字数はやや多めですが、その量は、インターネットで閲覧するとき、モニタ1画面に収まる量を目安としています。
2010.6 橋梁&都市PROJECT

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