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5. 形容詞・副詞・助詞の話し

5.3 プログラミング言語の中の形容詞


5.3.4 ワープロ本体作成のプログラミング

 コンピュータの助けを借りて、図を描かせることの研究は、コンピュータ本体開発の初期段階からありました。文字そのものは図形です。これを、二次元的な領域に体裁よく並べると文書になります。体裁を指定するときは、プリンタの機能を考えることになりますが、差し当たって文字の説明を先にしておきます。文字データは、文字コードと同時に、形状の性質(属性)を持たせます。コンピュータ開発の初期段階では活字の寸法は一種類、パイカ(12pt)しか使いませんでした。テキストエディタ本体を作成するプログラムは、文字コートだけを扱うだけでしたので、8ビットマイコンに組み込まれていた簡単なBASIC言語でも作成できました。ワープロになると、文字コードに形容詞的な情報を余分に付けたデータを扱います。現在の時点(2010年)ではオブジェクトと言う概念で扱い、ワープロソフトの開発はオブジェクト指向プログラミングで組まれます。文字寸法(大きさ)は種々のポイント寸法の選択ができますので整数で寸法系列を指定します。文字の書体、文字の色は、デザイン情報です。適当な数値に直して定義します。1文字単位で文字データに必要な属性に「太字:bald体」「斜体:italic」「下線:underline」がありますが、これらは、それぞれ1ビットのデータのon/offで切り替えるようにして使う形容詞的属性です。
2010.5 橋梁&都市PROJECT

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