目次ページ  前ページ  次ページ

5. 形容詞・副詞・助詞の話し

5.2 形態素解析の位置づけ


5.2.7 学術論文を書くときのマナーがあること

 学術論文を書くときは、その専門に関係する学術用語を断りなしに使います。その用語は、一般の辞書には載っていないか、有っても用語の定義が異なりますので、その専門に関わる学会などで編集される学術用語集に従うのが普通です。そこに無い用語を作者が使うときは、その語が最初に現れた場所で定義と宣言をします。そして、ページ数の多い著作であれば、その用語索引を付録に付けます。啓蒙的な文書は、専門用語の解説を、用語集(glossary)として、同じく付録に付けます。専門に関わる文書をワープロで扱うときは、専門別の用語辞書(シソーラス:thesaurus)をユーザが取り替えできるか、選択順位を変更できるようにしておくカスタマイズの機能があると便利です。パソコンでワープロを使うユーザは、大部分が企業ですが、そこでは人名・地名を使う頻度が高くなるのが特徴です。固有名詞には常用漢字にない漢字があり、また、特殊な読みをすることがありますので、これに対応できるような大寸法の辞書が組み込まれています。専門分野では、或る限られた数の固有名詞しか使いませんので、専門ごとに特徴のある固有名詞が必要です。専門文書をワープロで作成する場面では、一般ユーザ向けの固有名詞用辞書を使わないようにしても不便にはなりません。しかし、参考文献を挙げて引用するときは、固有名詞が必要になるのですが、参考文献集を別作業で作成しておいて、それを利用するように対応できます。
2010.5 橋梁&都市PROJECT

前ページ  次ページ