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4. 動詞の話し

4.4 状態の違いを表す言い方


4.4.8 可能形は主語が生物のときに使う

 可能の言い方を正確に言いたいとき、「〜することができる」と使います。「する・しない」は、意思で選択しますので、主語は生物です。「スル名詞」または動詞の連用形を名詞で使う形を動詞に使うとき「〜ができる」と使います。「できる」は自動詞です。「〜が」を取る語は補語です。英語では助動詞canに動詞を繋ぎます。「が」を省く言い方は舌足らずです。和語の動詞は、已然形に「る」を付けて可能に意味を表すことができますので、これを可能動詞として独立に扱うこともします。しかし、態の一つの形とする方が分かり易いでしょう。ここまでの説明を、表4.4にまとめます。

表4.4 主語の「無生物・生物」の区別と「自動詞・他動詞」の区別で取りうる態

主語人称

自 動 詞

他 動 詞

受身

使役

可能

使役+受身

受身

使役

可能

使役+受身

無生物

×

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×

×

×

×

生物

2010.4 橋梁&都市PROJECT

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