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4. 動詞の話し

4.4 状態の違いを表す言い方


4.4.3 自動詞・他動詞の区別が重要である

 日本語の動詞は、受身・使役・可能の状態変化を区別する形があります。形を使い分けるとき、語幹に同じ漢字を使い、送り仮名で区別しますので、活用語尾だけを見ると複雑です。しかし、活用形の違う独立の動詞に分類すると、規則性が分かります。言葉を話すとき、自動詞か、他動詞かの区別を何で判断しているかは微妙です。自・他の区別は、動詞の語幹に使う漢字から判断できることがあります。自動詞に使う漢字(行く、走る、咲く、照る、など)、他動詞に使う漢字(取る、送る、読む、書く、など)、そして、どちらにも使う漢字(曲がる・曲げる、落ちる・落とす、など)があります。同じ漢字を使いますが、(見る・見える、分かる・分ける)は意義的には別動詞です。できれば、別の漢字を当てたいところです。現状では「視る、判る」と使うのは常用漢字の使い方に違反します。
2010.4 橋梁&都市PROJECT

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