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3. 名詞の話し

3.4 修飾語として使う名詞


3.4.6 プログラミング言語は書き順の約束を覚える

 プログラミング言語では、集合名詞全体の中で一つのデータ位置を参照する方法が必要です。その準備段階(宣言)では、大きい集合名を先に決めてから中身の小さい集合順に名前を並べる書き方を使うのが普通です。FortranやBasicでは、配列名が集合名詞の性格を持ちますが、中身は同じ変数型の集まりですので、中身を個別に区別するときは、順序数の添え字(index)を使います。2次元の配列を表すとき、FortranまたはBasicでA(K,J)と書いてある配列名では、メモリの使い方の並び順は、最小の連続集合単位がKです。K個ごとの集まりでJ個並べます。K,Jを集合単位名とすると、英語の書き順と一致します。一方、C言語ではA[J][K]と宣言し、右端からデータを詰めます。この約束の違いは、二次元的に並べたデータをメモリ上に構築するときに、気を付けなければなりません。Fortranでは、マトリックス(行列)の成分を表すとき、縦の列並び(行数K)を連続並び単位として横にL列繋ぐ構造です。C言語では、横書きのK文字並びを単位として、縦にL行繋ぐイメージです。
2010.3 橋梁&都市PROJECT

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