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13. 連続桁の計算(続)

13.3 連続桁橋の再現設計エクセルSoftの解説


13.3.2 表計算部分の印刷レイアウトに注意したこと

 MS-EXCELは、数式を表の形にして計算するツールです。計算数値と文書の表示は、ワードプロセッサであるMS-WORDの機能には及びませんが、表の形に書式をまとめ、レポートを作成するときに便利です。科学技術計算の場合には、数値を印刷表示するとき、有効桁数と位取りを決める書式(format)に注意する必要があります。数値計算の結果を印刷書式に変換すると、元の数値を知る手掛かりを失います。EXCELの場合には元の数値が内部的に保存されていますので、その数値を別の個所で参照するときは、元の数値が使われ、もし必要であれば表示書式も変更することができます。マトリックスの計算をするとき、セルの横幅が狭くて桁数を多く表示できない場合であっても、そのマトリックスを次ぎの計算に参照するときは内部で保存された数値が使われますので、計算精度の低下が抑えられます。列数が大きいマトリックスを扱うと、印刷のページ数の横幅に収まらないことが起こります。この解決法として、元のマトリックス計算表部分は、印刷領域の外まで使っておいて、印刷領域外に出る数表部分をリンクコピーして折り返し、ページの下に続けて表示する方法を使います。
2010.4 橋梁&都市PROJECT

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