目次ページ,  前ページ,  次ページ

12. 連続桁の計算

12.1 ゲルバー形式の構造


12.1.5 ゲルバー桁の設計の延長に連続桁があること

 ゲルバー桁は、単純橋で渡す径間をもう少し伸ばしたいとすることから考えられた構造です。図12.1で見るように、中央径間にある吊り桁部分は単純橋構造ですので、左右からの張り出し部分が径間長を伸ばします。左右の単純桁部分でも中間支点側によった個所にヒンジを設け、中央径間が左右に張り出し部分を設ける構造もあります。連続桁は、ゲルバー桁のヒンジの個所も一体化した構造ですが、桁の架設のときに必要となる添接個所は、曲げモーメントが小さくなる個所にします。これは、ゲルバー桁のヒンジの位置に当たります。中間支点付近は負の曲げモーメントが大きいことと、構造が幾らか複雑になりますので、この部分を外して添接位置を決めることも合理的な構造の提案になります。
2010.2 橋梁&都市PROJECT

前ページ,  次ページ