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11. 小径間吊橋の計算(続) |
11.6 吊橋の力学的な性質 |
11.6.2 ケーブルは正の曲げモーメント分を減らす作用をする |
図11.3 吊橋の補剛桁の曲げモーメント 吊橋の曲げモーメントの影響線の性質を定性的に言うと、軸引張力を受ける桁としての影響線@からケーブルによる上向きの等分布荷重による放物線状のモーメント分Aを引き算した形です(図11.2)。吊橋補剛桁の曲げ剛性が大きければ、@の場合の曲げモーメントは単純梁の曲げモーメントの形状に近似します。逆に曲げ剛性が小さくなると、無補剛吊橋の性質が強くなり、集中荷重直下付近だけに曲げモーメントが現れます。ケーブルの弾性的な伸びが無ければ、曲げモーメント影響線の正負の面積が同じです。これは、等分布荷重が作用するとき、補剛桁に曲げモーメントが出ないことを意味します。ケーブルが弾性的に幾らか伸びると、影響線の正の曲げモーメントの面積が勝ってきます。 2010.2 橋梁&都市PROJECT |
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