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10. 小径間吊橋の計算

10.1 小径間吊橋の解説


10.1.4 捩れ剛性の向上には上下の横構が必要であること

 吊橋は長大橋に適した形式です。しかし、水平変位と捩れの影響を考える必要があることがタコマ吊橋の崩落事故(1940)で明らかになりました。結論から言うと、捩れ剛性が大きい補剛桁構造にすることです。トラス形式を採用する場合、下横構を省く構造、または上が開いたポニートラス構造は、大きな捩れ剛性が得られません。アメリカの金門橋(1937)は、当初、トラス構造の下面が開いていましたが、その後、下横構を増設する補強工事が行われました。
2010.1 橋梁&都市PROJECT

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