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9. PC桁橋計算エクセルSoftの解説

9.1 PC桁の製作環境


9.1.1 用語の解説から始めます

 プレストレス(prestress: PS)の単語自体は、応力調整を目的として、製作・架設・施工を行う動詞の意義で使われます。日本語の環境では、外来語はすべて名詞扱いをしますので、元の英語で名詞の意義を言うときに動名詞のprestressingと書きます。コンクリート構造に応用することで広く使われるようになりましたが、その英語綴りは、過去分詞の形prestressed concreteです。日本語に直すとき、正式にはプレストレストコンクリートですが、一字詰めてプレストレスコンクリートの方が一般的です。カタカナ語は字数が増えますので、専らPCの省略形が使われます。因みに、鉄筋コンクリートの元の英語は、正しく書くならばsteel reinforced concrete: RCであって、補強の意義を持つ動詞の過去分詞を形容詞としています。補強鉄筋を名詞的に言うときは、steel reinforcementです。コンクリートは引張強度に多くを期待できない材料ですので、計算上、鉄筋を使うまでもない無筋コンクリート(plain concrete)と言う場合であっても、実際には何がしかの用心鉄筋を使います。
2009.12 橋梁&都市PROJECT

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