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6. 格子桁の分配係数の計算法

6.2 格子桁の解析モデルと設計モデル


6.2.6 主桁に捩れ剛性があるとした計算法も工夫されたこと

 捩れ剛性を無視した格子桁が、想像していたよりも分配効果を大きく改善しないことを受けて、主桁に捩れ剛性を持たせた格子構造の解析も研究されました。Hombergの理論が代表的なものです。しかし、具体的に捩れ剛性の見積もりが必要ですし、実験的にもその大きさを確認しなければなりませんので、設計法として実用式を提案するまでには至りませんでした。捩れの影響は、スラブを理論的に解析するときに、間接的に考えることができます。RC桁またはPC桁を並列する桁橋の設計では、幅員方向の分配にギヨン・マソネ(Gyon-Massonet)の提案した分配係数表が使われています。この解説は、PC並列橋の再現設計の説明をするときに行います。 
2009.9 橋梁&都市PROJECT

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